2017年10月31日火曜日

◆アロマセラピー学会 学術総会

10月29日 アロマセラピー学会 学術総会 
市民公開講座がありました。

「アメマ~からアロ~へ」というタイトルで間寛平さんの講演。

北千里前田クリニックの前田先生と寛平さんとのトークセッション。

クリニカルアロマのジェーンバックル先生のワークショップでハンドマッサージ。



注目は、前田先生のお話の『マカダミアナッツがメタボに有効!! 』

前田先生のお話は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の改善の方法として、マカダミアナッツオイルを使ったボディーマッサージに効果があることが、医学的に証明されてきているとのことです。




マカダミアナッツに着目したのは「パルミトレイン酸という不飽和脂肪酸が他のナッツに比べ、大量に含まれている」からだそうです。
前田先生は、メタボの典型的な症状で、糖尿病にも大きく関係するインスリンの作用不全(血糖値が上がる)の改善にパルミトレイン酸が寄与することを突き止め、発表されました。

パルミトレイン酸のこのような性質を実証しようと前田先生のグループは、健常な成人男女8人を対象に臨床研究を実施。
マカダミアナッツオイル10ミリリットル(大さじ2/3杯程度)を使ったボディーマッサージを20分間行い、その後の血中のパルミトレイン酸の濃度を調べました。
その結果、1時間後の血中濃度が30~40%増加し、早期の動脈硬化を見る指標の数値も施術前に比べ、14%改善しました。


一方で、別の14人を対象に、マカダミアナッツオイルと、パルミトレイン酸の含まれていないココナツオイルの2つのグループに分け、さらにグループ内で日を別にしてオイルマッサージの施術を受けた後と受けない状態とで、糖尿病検査で使うブドウ糖水溶液を飲んでもらい、血糖値を測定。

すると、マカダミアナッツオイルの施術を受けた場合だけが他に比べ、血糖値が有意に低下しました。これは「皮膚からパルミトレイン酸が血中に吸収された」(前田先生)ことを示したものだそうです。

マカダミアナッツを食べた方が早いのではないかと思われそうですが、前田先生は「皮膚からの方が吸収が良く、施術と同等の効果を得るには大量に食べなければならず、続かない」と話されていました。

前田先生のお話の中では、ペパーミント精油、サイプレス精油をブレンドすることで有効性が高くなるそうです。
少量使用して、かゆみなどのアレルギーがないか確認してほしい」と注意点を挙げています。